今回は超人よりも超人だった人間ジェロニモ
黄金のマスク編での初登場では人間でありながら、悪魔騎士の首領格のサンシャインとの激闘の末の大金星、他のアイドル超人を「先輩」や「さん」付けで呼び、自らを「一番の未熟者」と称して一番下っ端の自分が犠牲になるのは当然と自己犠牲の精神が強い青年。
のちの夢の超人タッグ編ではスーパーマン・ロードの試練を乗り越えて、本物の超人として生まれ変わり、テリーマンとの「ニュー・マシンガンズ」からドクターボンベの助手、キン肉星王位争奪戦とめまぐるしく活躍しました。
作者ゆでたまごは読者に親近感を持ってもらえるようにとその登場の経緯を語り、超人の中に一人の人間を入れ、頑張れば人間でも超人に勝てる物語を描きたかったといいます。
ギャグ漫画からはじまったキン肉マンが正当的なヒーローものから、このジェロニモの登場とともにまた違ったステージに進み、後のケンカマンとロビンマスクとの因縁からのネプチューンマンの誕生とその様相を変えてくるとともに僕らも単純なガキから悩める少年へと大きくなっていったものでした。
キン肉マンは僕らの世代にとっての共通言語であり、ひとつの歴史でした。たくさんの感動がありましたが、何よりもの感動はこの青年があのサンシャインを倒した時、17歳だったということでしょう。
- 関連記事
-