今回の偉人はグラミン銀行創設者であり、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス
英国統治下にあったバングラデシュに生まれ、フルブライト奨学金を得て渡米し、1969年にヴァンタービルト大学で経済学の博士号を取得した後はテネシー州で同郷の友人と「バングラデシュ市民委員会」を作り、祖国の独立を支援、独立後の1972年に帰国しチッタゴン大学経済学部長に就任後、学問の机上のやりとりに葛藤して野に下り、1976年グラミン銀行プロジェクトを始めた人。
グラミン銀行が起源といわれるマイクロクレジットという、その画期的な考え方は失業者や十分な資金のない起業家を対象とする小額の融資システムで
1,極小額の返済
2,グループ貸し付けによる連帯責任制度
3,定期的返済
をその特色として相互の信頼にその基盤をもち、近年は「絶対に失敗する。なぜならこの国では人がお互いを信用しないから」と言われたアメリカ、ニューヨーク支店でも返済率は現在96.6%と従来の銀行ビジネスの常識からすれば奇跡といえる数字を出している。
そしてユヌスは利益の最大化を目指すビジネスとは異なるビジネスモデルとして、NPOともチャリティとも違う「ソーシャル・ビジネス」という新しいモデルを提唱しました。ソーシャル・ビジネスとは、特定の社会的目標を追求するために行なわれ、その目標を達成する間に総費用の回収を目指すと定義し、2種類のソーシャル・ビジネスの可能性をあげている。一つ目は社会的利益を追求する企業であり、二つ目は貧しい人々により所有され、最大限の利益を追求して彼らの貧困を軽減するビジネスとしている。
人間の無限大の可能性を信じ、その力の使い方のひとつのモデルとしてユヌスが提唱したものは人間を大きく前進させています。
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