今回の偉人100人は「アウシュビッツの聖者」マキシミリアノ・コルベ神父。
第二次世界大戦のアウシュビッツ収容所において、脱走者が出た為に無作為に選ばれる10人が餓死刑に処せられることになった…囚人達が番号で呼ばれていく中、1人のポーランド人軍曹が「わたしには妻子がいる」と叫び抵抗した…そこにいたコルベ神父は「わたしが彼の身代わりになります。わたしはカトリック司祭で妻も子もいませんから」と申し出て、その男の身代わりとなったというのは有名な話。
そして、その最期は通訳のブルーノ・ボルゴヴィツの証言によると牢の中から聞こえてくる祈りと賛美の歌声で、餓死室は聖堂のようだったと…コルベ神父は壁にもたれて座り、目を開け、頭を左へ傾け、その顔は穏やかで美しく輝いていたと語りました。
同じくアウシュビッツにおいて凄惨な体験をし、生きて帰ったヴィクトール・E・フランクルは「人間には刺激があってから反応するまでの間に選択の自由が存在する」と言いましたが、この人たちのように自らの意思で生きられる気高い人間に自分もなりたいと願うこの頃であります。
- 関連記事
-