ここ数日、自宅のテレビが故障しています。
毎朝テレビをつけると、液晶画面が何故か鏡になって、醜い顔を映し出します。
僕は自分の醜い顔を見たくなくて家に鏡を置いていないのですが、テレビが唐突に鏡となっておぞましい顔を晒してくるのです。
おまけに、家賃滞納がどうとか、洗脳がどうとか、見知らぬオッサンがヒステリックに叫んでいます。
僕の個人情報を捏造するなんてどうかしている。
やはりテレビが壊れたのでしょう。
毎朝、毎朝、目付きの悪い不細工なババアのグロ画像を映すなんて壊れているにきまっている。
そんなわけで、最近は怖くてテレビをつけていなかったのですが、昨日の夜はテレビを見ずにはいられませんでした。
我らがFC東京のACL初戦が録画中継されたからです。
待ちに待ったアジアでの戦い。
東京がついに世界の舞台で戦います。
しっかりと応援しましたよ! テレビで! 日本で!
初戦はアウェイでオーストラリアのブリスベンロアーというチームが相手。
バーレーン代表やオーストラリア代表、オーストラリアリーグ得点王などがいる強いチーム。
東京は梶山とルーカスを遠征メンバーから外し、スタメンを先のゼロックススーパーカップから若干変えてきました。
1トップに渡邉千真を置き、トップ下に羽生さんを起用。
アーリアをセンターハーフに置いて、徳永を右サイドバックに戻して加賀をセンターに起用しました。
試合の前半は、東京がハイプレスを仕掛けて高い位置からボールを奪う狙い。
ハーフカウンターを仕掛けた時の2列目の上がりは速く、序盤は何度かチャンスを作る。
逆にボールを持つときは、サイドのスペースを意識したパス回しで相手を揺さぶる。
選手の動きも良く、攻守において狙いを持ったプレーができていた。
ただ、ブリスベンのDFが綺麗にラインを整えて次々とオフサイドトラップを取る。
システマチックな動きや体の強さが素晴らしく、非常に手ごわい守備。
加えて、序盤に東京がサイド攻撃をかましたことから、サイドのスペースにも蓋をして、強固な守備陣形を築いた。
東京は羽生さんが中盤に落ちてボールを貰いにくるが、そこからのギャップが作れない。
サイドに選手を張らせてもDFライン全体が傾かないので、ここでもギャップを作れない。
東京は攻めあぐねていたが、前半のロスタイムに試合を動かす。
千真が落ちて楔を打ち、相手のボランチとセンターバックに間に入ったナオがボールを受けて、DFが寄ったタイミングに、サイドの徳永へパス。
徳永がDFとGKの間に入る最高のクロスを上げ、そのボールを中に入っていた谷澤がスライディングシュートで決めて先制。
最後は綺麗に崩して得点した。
やっぱり徳永はサイドバックですよ!
徳永と太田の両サイドはJ1でも上位クラスでしょう。
そして後半。
序盤から相手が積極的に前へ来る。
前線に人数を費やして攻勢に出た。
しかし、東京はしつこくハイプレスを仕掛けて相手のDFからのパスを封じる作戦。
すると、羽生さんが相手のオフサイドトラップを破って裏へ抜け出してシュート。
GKに弾かれたボールをアーリアが押し込んで追加点。
非常に良いタイミングで2点目が取れた。
前半、あれだけ素晴らしいラインコントロールを見せていたブリスベンDFを崩した価値は大きい。
その後もハイプレスでボールを奪いに行く東京。
ブリスベンもパスを回して攻撃の形を作るが、プレースピードが遅い。
イラつくブリスベンは、DQN顔のFWが加賀に悪質なアフタータックルをかます。
これに東京のポポヴィッチ監督が激高。
DQN選手を怒鳴り散らす。
頼もしいよポポさん。
その後もブリスベンのラフプレーが続く。
負けそうになってキレるなんて恥ずかしいヤツら。
東京が攻撃の際は繋ぎまくって相手にボールを触らせない。
守備になったらハイプレスとJ2仕込みの猛烈なアタックでボールを奪う。
攻守において鬼のようなプレーでブリスベンの心を折りにかかる。
終盤はナオが走りまくってカウンターを仕掛ける。
ブリスベンに疲労度を与えて上がらせない。
ナオは終盤でもスピードが落ちない。
そして、足がつった加賀に代わってヒョンスを投入。
ヒョンスは東京デビュー戦。
凄く落ち着いていて安定感があった。
ポジショニングも間違っていないし、ボールと人を見ることができている。
ロスタイムもしっかりと運動量を落とさずにプレスを掛けてそのまま試合終了。
東京が快勝。
ブリスベンのプレーが遅いということもありましたが、東京のプレーの質がスーパーカップの時よりも向上していました。
攻守において狙いと約束事が明確になっているので、整理されている印象。
ポポさんが狙いとするサッカーが徐々に表現されている感じ。
素晴らしいACLの幕開けでした。
去年の今頃はJ2だったのに、ACLで勝っちゃったよ。
感無量ですよ。
(ゲル)
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