北斗の拳の世界のように壊滅的な我が国ですが、性格の良い人はいるんですね。
以前、寝ている最中に左足のふくらはぎがこむら返りの酷い状態になり、猛烈な痛みでまともに歩くことができなくなってしました。
運動不足ここに極まりといった感じの情けない負傷ですが、痛いものは痛い。
左足を地面に付けることができず、歩くこともままならない状況でした。
しかも、その時は友人宅に泊まっていたのですが、家から最寄駅まで徒歩15分ほどあり、駅に向かうだけでも命懸け。
仕方なくバスに乗って駅に向かうことにしました。
そのバスでの出来事です。
足をひょこひょこさせながらバスに乗ると、座席に座っていたおばあさんがスッと立ち上がり、「椅子に座りなさい」と座席を勧めてくれたのです。
おばあさんをどかしてまで座るわけにはいかず、丁重にお断りしたのですが、「次の駅で降りるからいいよ」と言ってしきりに座席を勧めてくれます。
おばあさんの優しさに感動し、お礼を言って椅子に座らせていただきました。
しかも、そのおばあさんは次の停留所では降りずに二つ先の停留所で降りるという男前っぷり。
次の停留所で降りたのはおばあさんの隣に座っていた女でした。朝から幸せな気持ちになりました。
5000万人に一人くらいは心の優しい人がいるんですね。(ゲル)
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