新生アイドル研究会BiSのライブを見てきました。BiSとは、常日頃から型破りな言動を繰り返す、おかしなアイドルちゃん達です。
富士の樹海を全裸で走り回るPVを作成したり、ももクロちゃんが宣伝カーでプロモーションを行なっている最中に、その宣伝カーの前に飛び出してももクロちゃんを応援したり、メンバーの喉チンコや流出したプリクラ写真などを撮影したPVを作成したり、富士急ハイランドから新宿のライブハウスまでの100キロの道のりを24時間で走り、その様子をリアルタイムでUSTREAM中継し、更に走り終わったらそのままライブを行なうという企画を立てたり(86キロ走ったもののリタイア。ただしライブは敢行)、ここ(http://www.ustream.tv/channel/bis-%E8%87%AA%E7%B5%A6%E8%87%AA%E8%B6%B3%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AB%E3%81%AE%E8%BB%8C%E8%B7%A1)でマラソンの様子を見ることができます。
メンバー間の不仲を煽り、討論イベントでそのメンバー同士が激論を交わしたり、アイドルの常識を超えた奇抜な企画を次々と披露する面白アイドルグループなのです。
ただ、
活動は珍妙ですが音楽は格好いい。他にも「primal.」など名曲揃い。
「エモいアイドル」との肩書き通りエモーショナルな楽曲達が揃っています。
破天荒な言動と骨太な音楽なんて、ロックですよね!更に、BiSはライブも魅力的なのです。
ライブ中にサークルモッシュが発生したり、客がクラウド・サーフィングしたり、リフトしたりするなど、完全にパンクのノリ。こんなに楽しいアイドルは他にはいないでしょ!?
そんなわけで、友人二人と共にBiSのワンマンライブに行ってきたのです。
場所は赤坂ブリッツ。
1000人以上入るデカ箱ですが、チケットはソールドアウトで超満員。
しかも、客層はアイドルのイベントではあまりお目にかかれない感じのイカツイお方が目立ちます。
会場前の待機列を見ていると、どこかのパンクバンドのライブかな? と思わせるような顔ぶれ。
会場に入ってもお客さんは落ち着いた雰囲気で、皆マナーよくそれぞれの楽しみ方で開演を待っています。
アニソンイベントでありがちな、歩いている最中に前の人間を突き飛ばしたり、ぶつかっても何の挨拶もなかったり、動物のような奇声をあげて精神の異常さをアピールしたりする連中は一切いませんでした。
そしてそのマナーの良さはライブ中にも存分に見られました。
ライブは噂通りの激しい盛り上がりでしたが、どんなにモッシュをしても、人と人の当たりがとてもソフトでした。
周囲の人間を傷つけるためのモッシュではなく、周りの人と一体となって盛り上がるためのモッシュなので、とても美しいモッシュでした。
僕もBiSのライブは初体験でしたが、我慢できずに前線エリアに特攻し、皆と一緒にモッシュを楽しんできました。
おかげで友人達とはぐれてしまいましたがw
アニソンイベントで暴力的なモッシュを敢行し、大暴れする
キチガイな輩たちは、大人のモッシュを知らずに見た目だけで真似しているのだなと気づかされました。
大人の楽しみ方ができない糞ガキが暴れ、規制で固めなければライブを進行できない幼い思考の運営がモッシュやオタ芸等を禁止し、脳みその足りないオタが暴行できる場所を探して跋扈しているのがアニソン界のように思います。
BiSのライブでは、靴紐を結ぶために屈んだ人を守るために周囲の人間がスペースを作ったり、倒れた人を皆で抱えあげたり、女性に対して配慮したり、サーフする人を全力でサポートしたり、皆で楽しく盛り上がれるように周囲の人たちに対して愛情を持って接しています。
僕はBiSのライブで大人の暴れ方を教えてもらいました。
また、客のノリも一癖あって面白い。
メンバーが両国国技館でライブを行なうことを発表すると、両手を前に押し出して「お相撲さん! お相撲さん!」と連呼したり、クラウドサーフした客に対して他の客が「ナイスダイブ!」と肩を叩いて賞賛するなど、独特の空気感があります。
心から楽しんでいるこの雰囲気は、“楽しかった時代の”FC東京ゴール裏に似ていて、とても居心地が良かったです。
ずっとこの場所にいたいと思える最高の空間でした。
高速サークルモッシュも、顔面をローリングするクラウドサーフも、全てが楽しくて最高の思い出になりました。
とにかく楽しいBiSのライブ。
アニソンイベントでよく見るキチガイイベンターどもは一切いない、純粋に音楽とアイドルを楽しんで盛り上がる人達の集まり。
ようやく僕の居場所を見つけました。(ゲル)
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